臨時休診のお知らせ
令和6年10月12日(土)は休診いたします。

北九州市 八幡東区 眼科クリニック 多焦点白内障手術 ICL手術 オルソケラトロジー

硝子体手術

硝子体手術
眼球内には硝子体と呼ばれているゼリー状の物質が入っています。この硝子体と眼球の奥にある網膜に対し、外科的治療するのが硝子体手術です。その対象には、黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血、網膜剥離、糖尿病網膜症等があり、眼科手術の中でも難易度の高いものです。当院では、硝子体手術を日帰りで行っています。

25G・27G硝子体手術とは
ゲージとは針の太さ(径)の規格で、25G(ゲージ)では径が0.50mm、27Gでは0.41mmです。非常に小さな穴を通して、眼内の硝子体や出血、網膜上の病的な膜等を除去します。径が小さくなることで、手術の合併症が少なく、術後の炎症も軽減できます。

硝子体手術 コンステレーションビジョンシステム
27ゲージの硝子体手術カッター。27Gカッターの外径は0.41mm。

適応疾患
①黄斑上膜・黄斑円孔
黄斑とは網膜の中心で正面を見た像が映るところです。黄斑上に余計な膜が生じるのが黄斑上膜、黄斑に穴が開いたのが黄斑円孔です。いずれも見ようと思うところが歪んで見えるようになります。

硝子体手術では、硝子体カッターで硝子体を除去したのち、黄斑上の膜を除去します。黄斑円孔の場合は、眼内の液を吸引し、特殊なガスで置き換え、術後に数日間下向きをしていただきます。

術後、数か月の経過かけてゆがみは徐々に改善されますが、ゆがみがまったくなくなることはありません。

②網膜剥離

何らかの原因で網膜が破れ、そこからも網膜がはがれてくる病気です。剥離が黄斑部に達してしまうと視力が急激に低下し黄斑とは網膜の中心で正面を見た像が映るところです。黄斑上に余計な膜が生じるのが黄斑上膜、黄斑に穴が開いたのが黄斑円孔です。いずれも見ようと思うところが歪んで見えるようになります。

硝子体手術で硝子体を除去したのち、眼内の液を吸引、網膜をもとの位置に戻したのちに、網膜裂孔周囲をレーザーで凝固します。網膜をしばらく固定するため、眼内を特殊なガスで置き換え、術後に数日間下向きをして、安静を保ちます。

術前に黄斑部がはがれてしまうと、術後も見えにくさや、ゆがみが残ってしまいますので、網膜剥離が黄斑部に達する前に手術を行います。

③糖尿病網膜症

糖尿病で長期にわたって血液中の糖分が高いままだと、全身の細かな血管が次第に壊れていきます。眼球の中で細かな血管が豊富なのは網膜です。糖尿病で網膜に障害が出ることを糖尿病網膜症と言います。糖尿病網膜症では最終的には網膜上に余計な血管(新生血管)が生じ、それが破裂して、眼内に強い出血を来たし、見えなくなります。硝子体手術では、眼内の出血と新生血管に伴ってできた余計な膜を除去します。

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